ジョギング用音楽配信サービス「EXERMUSIC」（エクサミュージック）を提供する株式会社エクシング（本社：名古屋市瑞穂区、社長：吉田篤司）は、 EXERMUSICのウェブサイトにて、NPO法人日本医師ジョガーズ連盟の医師監修による心肺蘇生法(CPR）のサポートコンテンツ「EXERMUSIC心肺蘇生サポート」を2月26日より無料配信します。

この｢EXERMUSIC心肺蘇生サポート｣コンテンツは、ジョギングやランニング人口の拡大に伴い増加傾向にある突然の心停止への対応をサポートするもので、その内容は119番通報やAED（自動体外式除細動器）の手配を求めることから、胸骨圧迫（心臓マッサージ）の手順までを音声ガイドにより案内します。更にバックには、胸骨圧迫の速さとして推奨されている「1分間に約100回のテンポ」の音楽を流すことにより、適切なリズムで胸骨圧迫ができるようにサポートする内容となっています。コンテンツはEXERMUSICの特設ページより無料でダウンロードができます。
※音声ガイドの内容は、ＡＨＡ（米国心臓協会）推奨の胸骨圧迫のみの心肺蘇生法（ハンズオンリーCPR）をもとに、各種マラソン大会へ医療スタッフとして参加実績のある日本医師ジョガーズ連盟代表の小嵐医師による全面監修を受け、作成された内容となっています。

ジョギングやランニングの愛好者数は1998年の224万人から2008年には335万人へと大幅に増加（余暇開発センター/笹川スポーツ財団）しており、参加人口拡大に伴い心停止症例数も増加傾向となっています。EXERMUSICはこれまで、音楽のリズムに合わせてジョギングを行うことで、より楽しく走りの能力向上を図ることを目指してきました。今回は、競技エリアが広域となるマラソン大会などにおいて、医師やAED器具到着までに現場で行う心肺蘇生がランナーの救命のために非常に重要である点に着目し、万が一の心肺停止の緊急事態に居合わせたランナーが迅速に行動することをサポートできるよう、無料のダウンロードにてお使いいただけるコンテンツの提供をいたします。

◆配信開始：　2010年2月26日（金）
◆コンテンツ名：　EXERMUSIC心肺蘇生サポート
◆URL：http://www.exermusic.com/Products/Rescue/EmergencySupport.aspx（パソコン専用）
◆使用環境：パソコンでダウンロード後、ＭＰ３を再生できる携帯音楽プレイヤーへ保存して使用

＊日本医師ジョガーズ連盟（日医ジョガーズ）
ジョギング・ランニングを愛好実践している医師の全国組織のＮＰＯ法人。医療研究や著書の発行、大会へ参加しながらの医療活動も行う。東京マラソンではランナーと一緒に約50名の会員が医療スタッフとして出走予定。

■監修：日本医師ジョガーズ連盟　代表：小嵐正治氏
【日本医師ジョガーズ連盟代表：小嵐正治医師からのコメント】
「最近のランニングブームの影響で、全国で数多くのレースが開催され、たくさんのランナーがそれぞれの目標へ向かってチャレンジしています。しかし、レース中の突然死も残念ながらゼロではありません。心肺蘇生法の重要性が社会的に認識され、AEDや医療スタッフの充実が図られるようになってきましたが、それでも毎年、レース中の死亡事故が発生しています。マラソンは他の競技と異なり、参加者数が多く、競技エリアが広いため、迅速な対応が難しいのが原因の一つと考えられています。
それならば、倒れた人のすぐ近くにいるランナーが勇気を持って第一救助者になれば､大切な命を救うことが可能になるかもしれません。マラソン中の心肺停止は迅速な心肺蘇生が施行できれば、後遺症なく社会復帰出来る可能性が高いです。「EXERMUSIC心肺蘇生サポート」は心肺蘇生の経験のない方でも、勇気と自信を持って質の高い胸骨圧迫（心臓マッサージ）が施行できるように工夫されたガイダンスです。是非活用してください。」

◆小嵐正治氏プロフィール
都立大塚病院整形外科部長を経て、2000年より埼玉県の高田整形外科病院に勤務。39歳より走り始め、63歳現在までにフルマラソン140回、ウルトラマラソン100回を完走。2003年、ランニング障害解決辞典をランナーズ社より発刊。

◆ＡＨＡ
American Heart Association。米国の医学系学会で、心血管障害、脳卒中の研究および、心肺蘇生教育に関する世界的情報発信団体であり、世界的権威とされる。

◆ハンズオンリーＣＰＲ
胸骨圧迫のみの心肺蘇生法である“ハンズオンリー CPR”は2008年3月にAHA（米国心臓協会）が提唱した新しい蘇生法。従来と異なり、呼吸や脈の確認、人工呼吸を行わず、胸骨圧迫を継続します。突然倒れた成人への効果は、従来法と同等であるといわれています。

※当コンテンツはあくまでも心肺蘇生をサポートするコンテンツであり、医療行為とは異なります。医師が居る場合は、その指示に従ってください。なお、当コンテンツの使用時における注意点などは専用サイトの利用規約をご覧ください。